EV自動車ってなんの略?普通の車とどう違う?

EV自動車とはElectric (電気)Vehicle(乗り物)の略で、電気をエネルギー原として動く乗り物の事です。

ならば電気Electric (電気)Car(車)=電気自動車でいいのにと思うかもしれませんが、EV自動車があえて、Electric (電気)で動くVehicle(乗り物、輸送機関)と冠しているのには実はそれなりに訳があるのです。

今回そんな今更聞けないEV自動車の基礎知識を、まるっと解説、まるっと聞きかじってしまいましょう!

そもそもElectric (電気)のVehicle(乗り物)とは?

 

電気を使った乗り物といえば、近頃一番身近なものでは坂道でも電気のアシストで楽々登れる電動自転車なんてすぐに思いつくんじゃないでしょうか。

ゴルフをやる方なら、ゴルフ場のゴーカートも電気で動いてますね。

さらには実は電車も、名前の通り電気で動いています。

そう。思ったより実は乗ってるんですね。電気の乗り物に。(電動自転車はアシストですが)

暮らしのエネルギーの多くは電気から。なのに車だけが・・・

今日の一日を朝から思い浮かべてみてください。

朝起きればまずエアコンの電源をオン。

時計代わりにテレビをつけて、ドライヤーで髪を整え、電気ケトルで沸かしたお湯でコーヒーを飲んで、充電したスマホをもって家をでる。

電車に乗って通勤ならば移動手段まで電気。

しかし、車に乗って通勤ならば・・・ たいていの人はガソリン車ですよね。

そう、朝ほんのちょっと間だけでもこれだけ電気の恩恵をうけ、電気無しでは暮らせない生活をしているのに、車だけはずっと普通自動車。ガソリン車でした。

満を期して登場したのがEV自動車!

 

ここ数年EV自動車の話題よく耳にするかと思います。

特に、ガソリン高や大気汚染の話題に絡めて次世代のクリーンな自動車としてEV自動車ををイメージされてる方は多いかと思います。

一般的な普通自動車はガソリンをエネルギー原として動きますがEV自動車とは電気をエネルギー原として動き、ガソリンを給油するのではなく電池を充電することで動きます。

そんなEV自動車をここ数年の新しい物と思ってはいませんか。

実ははそんなことは無いんです。

電気自動車の歴史は古い

ドイツのゴットリープ・ダイムラーがガソリン車を走らせた1885年より少なくても10年ほど前には電気で動くEV自動車的な乗り物が作られていました。

(もちろん現在のとは大分違いますが)

その後自動車の市場はガソリン車が席捲しましたが、EV自動車的な乗り物は、遊園地の遊戯的な乗り物やトロリーバス、そして電車と形を変えて利用されてきました。

なぜ、EV自動車はガソリン車に追い抜かれてしまったのか。

ガソリン車の様にメジャーにはなれなかったのか。

それは、電気自動車の仕組みにあると思われます。

EV自動車の電気の供給の仕組みは?

さて先ほど身近なところでは電車も電気で走っているとう話をしましたが。

電車も電気で走ってるとは思えないほどパワフルに、大きな車体を何両も走らせています。

実は同じElectric (電気)で動くVehicle(乗り物)でも電車と、EV自動車には大きな違いがあるのです。

それは。

・電車は電源と繋がって電気の供給を受けている。
・EV自動車はバッテリー(蓄電池)に充電した電気から供給を受けている。

に、なります。

線路の上には電源線(トロリ)が張ってあり、電車の上部に設置されたひし形のパンタグラフという装置が常にトロリと接触することで電気を供給されています。

対してEV自動車は内臓バッテリー(充電池)に専用コードで電源から充電を行い、充電が切れるまでは走行ができる仕組みです。

電車は常に電気の供給を受けなければならないので、決まった線路の上のみを走る運命ですが、EV自動車はバッテリーを搭載しているのでどこでも自由に動けます。

しかし、当然バッテリー切れという現象が起きてしまいます。

このバッテリーを長く持たせるという事が難しかったのが、今まで電気自動車がメジャーに成れなかった大きな要因の一つであると言えます。

しかし近年そのバッテリーの性能が大きく向上しているのです。

このバッテリーの性能の向上がEV自動車が近年普及してきた大きな理由の一つと言えます。

では次にEV自動車のもっと詳しいお話をしていきますね。

なぜ電気で走れるの?

ここでは非常に簡単に説明しますが、一般的なガソリン車の動力はエンジンです。

そのエンジンを燃焼させパワーを引き出すのがガソリンです。

EV自動車はモーターの力で動きますがモーターは電気で動きます。

ガソリン車にガソリンタンクがあるようにEV自動車には電気のタンク、内臓バッテリー(充電池)が乗っています。

つまり普通自動車と電気自動はその肝とも言える動力源が全く違う機構で動いています。

見かけは同じ車の形ですが中身が大違いなのですね。

ですので、EV自動車があえてElectric (電気)Car(車)と名乗らないのは電気で動く

以外にもCar(車)とは仕組みが大きく違うので、あえてでもあるのです。

EV自動車はエコロジーと言われているのはなぜ?

まず言うまでも無くCO2の排出量が少ないのがEV自動車です。

ガソリンは燃焼する際にCO2を排出しますが、EV自動車にはそれがありません。

またガソリンによって動くエンジンは非常にパワフルですが、多くの部品を必要とし構造が複雑です。

EV自動車の電気によって動くモーターは構造上とてもシンプルです。

EV自動車というと、ハイテクで複雑・・・というイメージをもっていませんでしたか?

実はその逆で部品数はガソリン車の半分程度なんです。

参考までにこれがEV車の構造のイメージ図です。

機械に詳しくなくても何となくシンプルなんだなという事がわかりますよね?

※経済産業省HPより抜粋

そう、EV自動車とは部品が少ないという点においてもとってもエコロジーなんです。

さて最後に簡単にEV自動車の素朴な疑問をまとめておきます。

詳しくは他の記事を参照してもらうものとして、細かい数字は概算、目安としています。

充電ってどうやるの?

これも一番気になるところです。

以外に思われるかもしれませんが、一般家庭の100V/200V電源で充電ができてしまうんです。

ちなみに100V電源とは一般家庭のよくある電源コンセントになります。

200Vも一般家庭にほぼあります。

エアコンの近くにある部屋の上のほうに位置する電源コンセントが、200Vです。

差し込み口が3穴ある場合が多いですね。(一部例外もあります)

しかし100Vからの充電では充電時間が14時間~と一晩をオーバーしてしまう車種も多いため現実的には200V電源からの充電が主流と考えてください。

ガレージなどに200V電源を新設して使う方が多いようです。

あとは専用の充電コードでEV自動車と電源コンセントを繋げば充電できます。

手も汚れませんし、匂いもなく、本当にスマホと一緒ですね。

ずばり充電時間はどのくらい?

200V電源で家庭などで充電した場合。

車種にもよりますが、だいたい平均8時間くらいでフル充電できます。

急速充電スポットなどでは30分~1時間で8割前後充電できる車種も多く出ています。

携帯電話と同じように、基本は夜充電して使うというスタイルがイメージできますね。

どれくらい走る?航続距離は?

フル充電で200kmくらいとされている機種が多いです。

しかしこれは信号、坂が無いなど最高条件での数値なので現実にはその6割程度の

走行距離と考えた方が良いそうです。

大体フル充電で120km程度走れる機種が多いと認識しておきましょう。

(※走行条件によりさらに異なります)

EV自動車、気になるのはやはりお値段!

三菱、日産等から出ている国産のEV車で200~万からあります。

また各種補助金などを利用すればさらに10万円単位でお安くなります。

しかし全体としてはやはりガソリン車より本体価格は割高となると思っておいた方が現状では良いようです。

EV自動車ののランニングコストは?

ずばり安いです。これが個人ユーザーがEV自動車を利用する最大の利点ではないでしょうか。

100km走行につきガソリンの半額程度から4割と試算されています。

もちろん車種や走行条件により前後しますが相当ガソリンよりは割安に済むと考えて間違いないでしょう。

以上駆け足になりましたがEV自動車の基礎の基礎の基礎知識のまるっと解説になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

バッテリー性能の発展により今後のEVの性能は更に進化していくと思われます。

近い将来、ガソリン車の何倍もの航続距離で走れるEVが出てくるのも夢の話ではありませんし、地球環境などの点をみても未来の車はEV化にシフトしていくのは間違いないでしょう。

そんな“一足先の車社会の未来”をEVに乗る事で先取りするのも悪くない選択だと思います。

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