【わかりやすく解説】EVの充電ってどうやるの?やり方と料金について

“環境のことを考えて” “最近利用者が増えてきているから“

などの理由から電気自動車(EV)へ乗り換える、乗り換えを検討されてる方も多いのではないでしょうか。

しかし、EVはガソリンの給油ではなく電気を充電しなくてはなりません。慣れない方はどのように充電するのか、どれくらい料金がかかるのか分からず不安になってしまいますよね。

そこで、今回はEVの充電のやり方や料金のことなどを分かりやすく解説していきます。

EV充電のやり方は何種類?

最近では戸建てのパーキングスペースや商業施設の駐車場など、EVの充電設備を目にする機会も増えて来たのではないでしょうか。実はこのEVの充電方法には、3種類があります。

 

  1. 自宅に設置した充電器を利用する
  2. 充電スポットを利用する(急速)
  3. 充電スポットを利用する(普通)

 

自宅へ設置した設備を用いて行う場合と、出先など充電スポットを利用して行うやり方とがあります。

 

それにしても、給油口を開けて給油ノズルを差し込む従来のガソリンとは様式も形状も大きく異なります。果たして、どのような手順で行うのでしょうか。それぞれの方法を詳しく見てみましょう。

自宅の充電器を利用するやり方

ご自宅に設備を整えている場合、コンセントを挿し込むだけでOK。とても簡単な手順になります。

 

  1. 電源をOFFにする
  2. 充電ポートリッドオープナースイッチを押してカバーを開ける
  3. 充電ポートのキャップを外す
  4. カチッと音がするまで確実にコンセントを挿し込む(普通と急速の二種類があるため、間違えないように注意してください)
  5. 充電が完了してランプが消灯したことを確認し、コンセントを抜き取る
  6. 充電ポートのキャップと充電ポートリッドを確実に閉める

 

車種によっては遠隔操作やタイマー機能を利用できる場合もあります。お手持ちの取扱説明書などでご確認ください。

 

充電中はロック機能が作動しているため、盗難に遭う危険は非常に低くなっています。

また、ケーブルの盗難などの対策として、南京錠やダイヤル式ロック、鍵で解錠する錠前タイプなどで施錠しておいたり、盗難防止を兼ねた防滴カバーなどでロックしておいたり、さまざまな盗難・いたずら防止対策が可能です。

充電スポットを利用するやり方(急速)

商業施設や医療機関、ガソリンスタンドや高速道路などで少し大きめの急速充電器が設置してある場合、急速充電を行うことができます。

 

急速充電も先ほどご紹介した方法と同じような手順で行います。ただし、自宅で行う場合と大きく異なる点が、充電カード認証やスマートフォン、タブレット、クレジットカード情報などが必要になるという点です。

充電カードをお持ちの方はそのまま開始できますが、カード発行をしていない方や忘れてきてしまったという方は、スマートフォンやタブレット、クレジットカードなどオンライン決済できるものが必要になります。

 

急速のタイプでは、約15分の充電でおよそ80km航続が可能であると言われています。(環境や車種などにより変動します)遠出をする際などは事前に急速充電器のある場所を確認しておくと便利ですよ。

充電スポットを利用するやり方(普通)

商業施設や公的機関、コンビニやガソリンスタンドなどさまざまな場所で、スリムな形の充電スタンドを見たことはありませんか?こちらが普通充電用のポール型充電器です。

ポール型充電器にはケーブルタイプとコンセントタイプの2種類があります。

ケーブルタイプはほぼどんな車種にも対応していますが、コンセントタイプはケーブルをお持ちの方のみ対応しています。

 

ちなみにコンセントタイプなポール型だけではなく、コンセント部分のみの非常にコンパクトなタイプもあります。

コンセントは丸型(旧タイプ)と平型(新タイプ)がありますので、お手持ちのケーブルがどちらのタイプになるのか確認しておく必要があります。

なお、今後は平型が主流になっていくと考えられています。

気になるEV充電の料金は?

EVの充電料金は、クレジットカード決済で行われます。

決済の種類として、

  • 充電カードを利用した支払い
  • その他クレジット決済でビジターチャージを利用した支払い

などがあります。

 

充電カードは各メーカーから多数発行されている

充電カードとは、月会費を納めることで都度充電の際利用料金が割安になるカードのことです。

各メーカーが多数のカードを出していますが、その中でもNCSカードは比較的認知度が高く、環境的にも利用しやすいカードになっています。

NCSカード

NCSカードとは、トヨタ、ホンダ、日産、三菱の4社によって設立された合同会社「日本充電サービス」が発行するカードです。

カードにはゾウのマーク「チャージスルゾウ」が描かれており、このカードを持っていればチャージスルゾウのマークがある全国の充電スポットで充電することが可能です。

 

基本料金は3種類あり、急速のみ利用できるコース(3,800円/月)普通のみ利用できるコース(1,400円/月)両方を利用できるコース(4,200円/月)などがあります。

それぞれ都度かかる費用として、急速は15.0円/分、普通は2.5円/分で利用が可能です。

※初回登録手数料として1,400円かかります。

 

※NCS合同会社充電サービスホームページより

ZESP2

ZESP2は日産が提供するサポートで、このカードを持っているとチャージスルゾウのマークのあるスポットだけでなく、日産販売店に置かれた充電器をサポート金額で利用することが可能です。

 

基本料金は2,000円/月と1,000円/月との2種類あり、2,000円/月プランでは普通が1.5円/分で利用できるだけでなく、急速は無料で利用することが可能です。

 

1,000円/月のプランでも急速は15円/分かかりますが、普通は1.5円/分で利用することができます。

 

※日産自動車ホームページより

「電動車両サポート」

三菱の提供するサポートはベーシックとプレミアムの2種類があり、基本料金はベーシックが500円/月、プレミアムは1,500円/月となっています。

※入会金1,500円が必要です。

 

都度利用料金としてベーシックでは、チャージスルゾウマークのあるスポットで普通が1.4円/分なのに対し、プレミアムでは普通が無料で使えるといったメリットがあります。

 

ほかにも、ベーシックではNCS急速充電(商業施設等)12円/分に対し、プレミアムは8円/分といった金額の差も出てきます。

 

※三菱自動車ホームページより

 

充電カードは、ご紹介したカード以外にも、トヨタ自動車のPHV充電サポート、BMWのCharge Now、VolkswagenのVolkswagen充電カード、テスラのテスラチャージングカード、ホンダのHonda Charging Serviceなど、各メーカーのカードや、電力会社等が発行するカードなどもあります。

カードなしでも利用できる?

ビジターチャージとして利用は可能ですが、比較的割高になってしまいます。

いつも自宅で充電し、外出先で利用することがほとんどないという方はカードの発行はしなくてもよいと考えられますが、比較的外出先で利用することが少なくないという方は、事前に登録をしておいた方が無難でしょう。

月額が非常に低額なプランもあり、プランによっては料金が割安になること以外にもさまざまなサポートも受けられるため、EVをご利用の方には充電カードを発行しておくことがおすすめであると言えます。

【まとめ】

最近では利用者も増えつつあるEVですが、いざ乗ってみようと思うとガソリン車との違いに戸惑い、大きな不安を感じてしまう方も多いと思います。

しかし充電方法や料金の仕組みなどを一度覚えてしまえば、ガソリン車と同じく、なんら難しく感じることなく利用することができます。

盗難防止やいたずら防止などの対策も進んでおり、今後サポート体制も充実していくことが期待されます。

さらにご自身の生活スタイルに合ったサポートを選択することで、日々のランニングコストなどもガソリン車より抑えることが可能になります。

地球にもお財布にも優しいこのEV、是非みなさまの生活をサポートする最強アイテムのひとつとして、大いに活用してくださいね。

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