エコロジー&スマートを求めるこの世の中で、日々普及が進んでいるEV。
もしEVの充電を自宅で行うことができたら便利だと思いませんか?
今回は、EV充電器を自宅へ設置する際の流れや、おさえておきたいポイントについて詳しくみていきたいと思います。
現在のEV充電スポットの設置状況は?また、充電器を自宅に設置するメリットとは?
現在全国に約2,2000箇所以上の充電スポットがあり、その数はガソリンスタンド数の約6割に匹敵すると言われています。
(設置場所例)
商業施設(コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店など)、宿泊施設、屋外駐車場(ビルなど)、カーディーラー、病院、コインパーキング、高速道路のサービスエリア、ガソリンスタンド、道の駅、市役所、総合病院、携帯電話販売ショップ、ショッピングモールなど
EVの普及により充電スポットの数も5年前よりもだいぶ増えたと思います。コンビニエンスストアなど商業施設の他に、高速道路のサービスエリアや道の駅など長距離走行の途中に立ち寄ることができる場所にはあるのは安心ですね。
しかし、忙しい現代人にとって充電の度に外出しなければならないのは大変なのではないでしょうか。
車通勤をしている方にとっては、朝の出勤前や帰宅中などにわざわざ充電スポットに立ち寄ることもひと手間。また、主婦の方にとっても家事・子育ての合間にわざわざ充電のために出かけなければならないというのは大変ですよね。
もし、EVの充電をスマホのように自宅で行うことができたなら、とても便利だと思いませんか?
近年では、自宅へのEV充電器設置が進んでいます。
夜仕事から帰ってきて休んでいる間や日中子どもの寝ている間、また出かける前に手軽に自宅で充電できたら便利ですよね。
わざわざどこかに足を運ばなくても充電ができるという安心感を得ることができますし、充電スポットまでのエネルギー消費量も節約できます。
EV充電器は共通なので、違うメーカーの電気自動車に乗り換えたとしても引き続き使用できるのも嬉しいポイントですね。
自宅へEV充電器を設置するには何が必要?また設置までの流れは?
EV充電器を設置するためには、専門業者に依頼し設置工事を行う必要があります。(電気容量を考えた配線を行わないと火災等の事故に繋がる可能性があるため、個人での工事は禁止されています。)
各ステップのポイントをおさえながら流れを見ていきましょう。
工事業者の探し方は大きく言うと三通りがあります。
1.EVを販売しているディーラーに相談する(自身が購入したお店がベストです)
お持ちの車に適した設備を取り付けてくれるので安心です。請負のため金額が高くなる可能性があります。
2.知り合いの工事業者もしくは家を建てた業者に依頼する
一番気軽ですね。ただ、業者によってはEV設備技術について詳しくない場合もありありますので詳しく確認してみてください。
3.インターネット等で検索して探す
インターネットで探す場合は、「EV 充電 自宅 工事 (地域名)」などと検索すると地域と専門性に特化した業者を探すことができます。自身が所有している自動車の種類がその業者の工事対応車種に該当しているか確認してください。大まかな費用目安も確認できるでしょう。
経験豊富かつ直接取引ができるためコストパフォーマンスも良いのでおすすめです。
電話・メール・インターネット・FAXなどで工事依頼をします。この時点ではまだ申込の段階であり、契約は成立していません。
問い合わせをする際に、大まかな家の構造や写真・取り付けを希望する場所を伝えておくと③で紹介する現地立会いが不要になる場合もあります。
問い合わせの返信が早い業者は信頼できますね。
工事業者と日程を調整し、自宅にEV充電器が設置できるか・また電源確保のために使用する電線の寸法やルート、使用材料の規格・寸法などを確認します。
EV充電用電気はブレイカーから直接繋げるため、配線によりインテリアのどこに響くかも確認しておくと良いでしょう。
遠方の場合は現地調査を行わない場合もあるそうですが、その場合は別途料金がかかることもあるそうです。
設置場所のタイプや使用材料・寸法の決定により施工の金額・仕様や見積書を提示されます。確認の上で施工契約を結びます。
施工契約を結んだ後に工事日時や事前準備等の打ち合わせを行います。
EV充電器の設置工事を行います。
施工後には自身の目で不具合・不備などがないか確認し、工事完了となります。電圧のチェックや充電器の正常始動テストは必ず行いましょう。
太く長く丈夫に作られている充電ケーブルは大変かさばるので、可能なら充電ケーブルホルダーも一緒に設置してもらうと良いでしょう。これの手配については事前に業者に相談してみてください。
特に問題がなければその日のうちに工事が完了しますので、その日から利用できます。
最終的な費用は約8万円~13万円程になったという家庭が多いそうですが、安く抑えた家庭では3万円におさまったという声も聞きます。
メーカーによってはEV充電器の設置費用を負担してくれるサービスもあるそうですので事前に確認してみてください。
では、集合住宅にEV充電器を設置したい場合はどうなるのでしょうか?
集合住宅に附帯する設備を変更や追加する場合には、当然ながら個人の希望だけでは計画を進められません。
設置場所の確保、費用負担、住民の合意等が必要となり、計画~施工完了まで半年以上の長い期間が必要になることもあります。
また、設置場所についても慎重に検討することが必要となります。
駐車場の形態が一つではないことをご存じでしょうか?大きく分けると平面のコンクリートの上に線が引いてある平置き駐車場・立体的な駐車スペースを設けた機械式駐車場の二種類があります。ご自宅の家の駐車場がどちらのタイプなのか、ぜひ確認してみてください。
平置き駐車場であれば、各自のスペースに駐車数分の充電器を設けるか、もしくは空いているスペースに充電器を設置し共有の充電スポットを設置するかの二通りが考えられます。
また、機械式駐車場の場合は一般的にEV充電器を追加で設置することは難しいとされています。ですが、使用している駐車スペースの他に、ある程度の広さがあり・動かない平面のスペースの余裕があれば、そこに共有の充電スポットを設けることも可能でしょう。
次に設置する充電器のタイプです。
充電器にもいくつか種類があるため、共有の充電スポットを設ける場合は「何の種類の充電器を設置するのか・各自が充電をできる曜日や時間帯をルールづけること」は必須になるでしょう。
費用については、建物の規模や設置台数により大きく変わってくるので見積もりをとってみてください。
自宅でEV充電器を行う際におさえておきたいポイントはこちら!
①自宅でのEV充電を安く行うには?
EV充電を自宅で行うことになったら、やはり気になるのは電気代。他施設で行う充電なら料金の目安がわかりますが、自宅で行う際は電気代がはねあがるのではないか?と心配になってしまうもの。
そこで、EV充電を自宅で行う費用を安くする上で重要なのは、電気料金の安い時間帯の活用です。昼間に車を使って出勤やお出かけをし夜には家に帰るという方であれば、夜間の料金が安い電気料金プランを契約し、夜寝ている間に充電されるのをおすすめします。
②EV充電器を使ってもブレーカーは落ちない?
基本的にEVの充電は200Vのコンセントを使用し15Aの電流で行います。
なので、ブレーカーが落ちるのを避けるためにはEVの充電器で15A分を使用しても、他の電化製品の電気使用量を加えた上で契約中のアンペア数を超えないようにする必要があります。
そのため、もし現在契約しているプランのアンペア数に余裕がない場合には、契約の見直しが必要になります。
ですが、他の電化製品を使う時間帯を避けてEVの充電を行うことにより契約アンペアを超えない使い方もできますので、必ずしもプラン変更をしなければならないわけではありません。
EVの充電には約8時間ほどかかりますので、他の家電の使用の少ないご自身が寝ている時間帯に充電を行うのがおすすめです。
自宅にEV充電器を設置するには・・・まとめ
どうでしたか?
今までは「EV充電は出かけて行うもの」というイメージが強かったかもしれません。でも、自宅で充電するメリットはたくさんありますよね。
また、自宅にEV充電器を設置するまでの手順も難しくありません。
まずは工事業者を探し、相談してみましょう。
家で手軽にバッテリーを充電し、これからのEVライフをより楽しんでいきましょう。
コメント