皆さんは街中やサービスエリアで電気自動車の充電スポットをみたことがありますか?
昨今環境対策などで電気自動車の普及が進んでいますが、ガソリン車と比較したらどうなのでしょう。今回は気になる充電時間や料金について解説していきます。
もうすぐ電気自動車の時代になる!
あまり馴染みのない電気自動車(Electric Vehicle)。
今はまだほとんどの人がガソリン車や、ハイブリット車に乗っている時代です。
しかし世界は、電気自動車へ移行しようとしています。
誰もが聞いたことがあるようなロールスロイスやジャガー、ランドローバーやプジョー、ルノーなど世界の自動車会社があるイギリスとフランスが、2040年までに新しいガソリン車とディーゼル車の廃止を目指しています。
となれば出てくるのはハイブリット車や電気自動車です。ノルウェーやインドは2030年からEV.HVのみの販売、オランダは2025年からEVのみの販売を目指しています。アメリカや日本、イタリアなども電気自動車に力を入れていくことが予想され、今より身近に使いやすくなっていくことでしょう。
そこで今電気自動車に変えるとしたら車の使い方が少し変わってきて、ガソリンスタンドに行くのではなく様々なタイミングで充電することになりますが、車を走らせる程の電力を充電するなんて高そうなイメージがあるのではないでしょうか。
ガソリン車と電気自動車の使い方の違い
充電に掛かる料金の前にまずガソリン車と電気自動車の使い方の違いについて触れておくと、簡単に言えばガソリン車は給油、電気自動車は充電という違いがあります。
ガソリン車は燃料が少なくなるとガソリンスタンドに行き給油しますよね。逆に言えばガソリンスタンドに行く以外の選択肢がないということにもなります。
それに比べ電気自動車は充電する際、まず自宅と外出先という2択があり、自宅に充電設備があれば、普段使うくらいはほとんど自宅だけで済むことになると思います。
外出先ではサービスエリア、道の駅、コインパーキング、商業施設、会社やカーディーラーなど様々なところにあります。探す手間もありますが、もし運よく旅行先の駐車場にあれば残量を気にすることなく楽しめますね!
しかし、外の充電スポットはガソリンスタンドに比べると格段に少ないため、使い勝手はガソリン車のほうがいいかもしれません。これからに期待です!
充電に掛かる料金はどのくらい?
さて気になる充電料金ですが、様々な形があるため自分に合ったものを見つけていくことになります。大きく分けて家と外出先ですが、それぞれ見ていきましょう。
家で充電する場合
電気自動車の充電には「普通充電」と「急速充電」の2パターンがありますが、家で充電する場合は普通充電が一般的で、車用のコンセントを使用します。まずこのコンセントですが、車とコンセントをつなぐケーブルが数千円、コンセント開設の工費が5万~20万ほどでできます。なぜ車用のコンセントを?と思われる方もいるかもしれませんが、大量の電気を使用するため安全性を考えた作りにするためです!
家で充電する場合は一回どれくらいの値段になるのでしょうか。
日産のリーフで考えてみましょう。
日産リーフは蓄電量40kWh フル充電で400km走る車です。実際の燃費はこれより下がるかもしれませんが、今回はカタログスペックでやっていきたいと思います。
一般的な家庭の1kWhあたりの電気代は26円ほど。夜の充電で、夜間の電気代が安くなるプランでは22円ほどです。
計算すると、
■26円の場合→26×40=1040 1回の充電で1040円
■22円の場合→22×40=880 1回の充電で880円
となります。
つまり家で充電する場合は、
初期費用5万~20万+ケーブル数千円、1回のフル充電で880~1040円掛かってきます。
外出先で充電する場合
外出先で充電する場合、急速充電と普通充電で値段が変わってきます。
また、プランによっても変わってきます。そして気を付けないといけないのは、NSCが認めたカードがないと充電器が使えないことです。いろいろなメーカーなどが出していますがここでは主流の2つをご紹介します。
1つ目は、日産の「ゼロ・エミッションサポートプログラム2」です。
日産が提供しているもので、日産の電気自動車の場合に入会できます。全国の5860基以上の急速充電器で使え、日産カードを発行しなければなりませんが、コストを抑えられる料金設定になっています。対象外の充電器を使用する際は別の料金になるので注意が必要です。また日産カードの入会費は1500円です。
気になる料金ですが2つのプランに分かれていて、「使いホーダイプラン」と、「つど課金プラン」です。「使いホーダイプラン」は急速充電が使い放題、普通充電は1分ごとの料金になっていて「つど課金プラン」は使用するたびに1分ごと料金が掛かるシステムになっています。これには基本の月額費が「使いホーダイプラン」は1か月2000円「つど課金プラン」は1か月1000円掛かります。入会初月は月額費無料とすこしお得です!
使いホーダイプラン | つど課金プラン | ||
月額費 | 2000円 | 1000円 | |
日産販売店舗 | 急速充電 | 使い放題 | 15円/分 |
コンビニ・宿泊施設・サービスエリア等 | 急速充電 | 使い放題 | 15円/分 |
普通充電 | 1.5円/分 | 1.5円/分 | |
他自動車メーカーのディーラー | 急速充電 | 15円/分 | 15円/分 |
使い方としては、外出先で充電することが多い、または家に充電設備がない場合は使い放題プラン、家で充電することが多く、あまり外出先で充電しない場合はつど課金プランになってくるかと思います。
2つ目はNSCカードです。まずNSCとは、合同会社日本充電サービスの略称です。全国の高速道路のサービスエリアやコンビニエンスストアなどに充電サービスを提供しています。
車のメーカーに関係なくNSCカードなどを使うことができます。NSCカードは3種類あり、「急速充電のみ」「普通充電のみ」「急速充電・普通充電の両方」に分かれています。気になる料金ですが、使い放題などはなく、月額費に加えて充電器を使用するたびに1分単位で掛かってきます。入会費は1400円です。
急速充電のみ | 普通充電のみ | 急速充電・普通充電両方 | |
月額費 | 3800円 | 1400円 | 4200円 |
使用料金 | 15円/分 | 2.5円/分 | (急速)15円/分
(普通)2.5円/分 |
持っている電気自動車のメーカーが独自のカードを出していなければこのNSCカードを使うことになります!
ガソリン車との比較
ここまで電気自動車の料金を説明してきましたが、ガソリン車と比べるとどうでしょうか。
電気自動車の充電には月額費などが入ってくるため一概には言えませんが、家でのみの充電パターンとNSCカードでのパターンを考えてみます。
日産リーフで月に1000km走ったとしましょう。
家の場合、40kWhで400km走ります。1kWhあたり10km走ることになりますね。1kWhあたり平均26円ほどです。
リーフでは100kWhの電力を使うので100×26で2600円となります。
NSCカードで急速充電のみの場合、1回の充電で400km走るので2.5回分。リーフは急速充電40分で満タンになるため40×15で1回600円。2.5回なので600×2.5で1500円。月額費3800円を合わせると5300円になります。
ガソリン車の場合、燃費やガソリン価格にもよりますが、30km/Lと15km/Lの2つの燃費で出してみます。レギュラー価格は全国平均の148円としましょう。
1000km走ると、30km/Lの車では33.3L、15km/Lの車では66.6Lのガソリンを使用します。30km/Lの車は4928円、15km/Lの車では9856円かかります。
比べてみると、・リーフ 家=2600円 NSC=5300円
・ガソリン車 30km/L=4928円 15km/L=9856円
リーフの実燃費次第でこれより高くなるとは思いますが、電気自動車のほうが安いですね!特徴として、電気自動車は使うカードには月額費が掛かる反面充電費用は安くすむため、走れば走るほどガソリン車との差が生まれてきます。逆にあまり走らない場合はガソリン車のほうが安く済むかもしれません。
でも電気自動車の充電時間は長い?
ガソリン車と電気自動車を比べた時に一番違うのが、燃料補給に掛かる時間の差です。
ガソリン車はガソリンスタンドで入れるだけなので5分ほどで終わります。しかし電気自動車ではフルで充電すると少し時間が掛かってきます。
電気自動車の充電時間は車種によって様々です。ですが急速充電の場合0から満タンまで30~40分ほどが多いです。
日産のリーフで考えてみると、0から満タンまで急速充電で40分ほど掛かります。
普通充電だと11時間も掛かってきます。そうすると急いでいる時に充電がないなんてことになるとガソリン車のほうが便利になってきますね。しかし電気自動車の魅力として家で充電できたり駐車場などでもできるため、時間に余裕があるときや旅行、お出かけの食事や観光の最中など様々なシーンで充電できることです!充電スポットを探すことが必要になりますが、家で充電することがほとんどの場合ガソリンスタンドに行く手間が無くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ガソリン車と比べると良いところ悪いところありますが、気になる充電費はガソリン車より安く上がりそうですよね!
最初に伝えた通り電気自動車は今よりずっと普及してきそうですし、今のうちに電気自動車のことを知っておくことは大切だと思います。
皆さんも電気自動車への乗り換えを考えてみてはいかがでしょうか!!
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