エコカーとして徐々に利用者が増えてきているEV自動車。乗れば当然の事ながら充電が必要となります。
EV自動車の充電をする際に必要になってくるのが、充電器認証カード。この充電器認証カードには、いくつかの種類があります。
今回はその充電器認証カードの種類についてまとめてみたいと思います。
NCSカード
NCSカードとは、電気自動車の普及と充電ネットワークの拡充を図るために、国内の自動車メーカー4社が設立した会社NCS(合同会社日本充電サービス)が発行している充電認証カードです。
なので、このカードがあれば、日本全国にある充電スタンドの多くのところで利用が可能です。
また、ほかの充電認証サービスとも提携をしているので、国内ではほとんどの充電器が利用できます。
NCSカードには3つの種類があります。(以下、金額はすべて税抜きで表示)
1、急速充電器用
月会費3,800円で急速充電器のみ利用できます。目印は赤い像(チャージスルゾウ)のイラスト【図1】。充電器使用料は1分15円です。ただし、1回の充電時間は30分までとなっています。
2、普通充電器用
月会費1,400円で普通充電器のみ利用できます。目印は緑のチャージスルゾウ君【図2】。
使用料は1分2.5円。こちらは時間に制限はありません。
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3、急速・普通併用
こちらは月会費4,200円と少しお高めですが、急速・普通とどちらの充電器も利用できます。使用料は、急速充電器1分15円、普通充電器1分2.5円です。こちらも急速充電は1回30分までです。
なお、全てのプランで登録手数料1,400円(初回のみ)が別途かかります。
トヨタ自動車PHV充電サポート(新型)
こちらは、新型プリウス用の充電サービスです。トヨタ販売店と、チャージスルゾウ君のマークがある充電スタンドで利用できます。
プランは2種類あります。
- 定額プラン
月々1,000円で、普通充電器はなんと利用し放題!急速充電器は、1分15円で利用できます。
- 従量プラン
こちらは基本料金はかかりませんが、普通充電器は1分2.5円。急速充電器は定額プランと同じ15円です。普通充電器の使用が、ひと月400分以下の方は、こちらの方がおトクですね。
なお、どちらのプランもカード発行料1,500円が必要です。
トヨタPHV Drive Support
こちらは、従来型プリウスの充電サポートです。
トヨタ販売店の充電器が無料で利用できます。
さらにオプションのPHV Drive Supportプラスに加入すると、全国にあるNCSが提供している充電スタンドの普通充電器を使うことが出来ます。
オプション料金は月々300円で、普通充電器の利用料は1分につき1.5円です。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)
ZESP2は、日産車専用の充電サービス。こちらには2種類のプランが。
- 使いホーダイプラン
こちらはなんと月額2,000円で日産販売店と、NCSが提供する急速充電器が無料で使い放題!これは嬉しいサービスですね。
ただし、普通充電器に関しては1分1.5円が必要です。また、他の自動車メーカー系列の施設にある急速充電器が、1分15円で利用できます。
- つど課金プラン
月額は1,000円で、日産販売店、NCS、他メーカー施設の急速充電器が1分15円、NCSの普通充電器が1分1.5円で利用できます。
こちらは、ご自宅での充電がほとんどという方におススメです。
Honda Charging Service
この充電認証カードでは、Honda Carsと、NCSの充電器が利用できます。料金プランは、カード発行手数料と加入してからの2年間の月会費はなんと無料です!
また、3年目以降でも月額は500円なので、かなりお安めと言えます。
急速充電器は1分16.0円と他のカードに比べてやや割高ですが、普通充電器は1分1,5円と割安です。
ただし、加入から1年以内に退会してしまうと3,000円の解約手数料がかかりますのでご注意を。
三菱自動車 電動車両サポート
三菱自動車ユーザーが利用できるこちらの充電認証カードは、法人用のプランも取り揃えており、全部で3つのプランがあります。全てのプランにおいて入会金1,500円が必要です。
- ベーシック(個人向け)
月額500円で、三菱自動車販売店の急速充電器が1分5円、NCSネットワークの急速充電器が1分12円、他社自動車メーカー系のNCSネットワーク急速充電器が1分15円となっています。NCSネットワークの普通充電器は1分1.4円です。
こちらは、自宅で充電をすることが多い方におススメです。
- プレミアム(個人向け)
こちらは、月額1,500円ですが、この中に無料充電500円分が含まれています。こちらは三菱自動車販売店の急速充電器が1分5円、NCSネットワークの急速充電器が、ベーシックよりも4円安い1分8円で利用できます。他社系のNCSネットワーク急速充電器に関しては1分15円です。
なお、NCSネットワークの普通充電器は無料なので、自宅以外での充電が多い方におススメです。
- コーポレート(法人向け)
法人向けのこちらのプラン、月額は1,000円で、急速充電器はプレミアムプランと同じ金額で利用できますが、NCSネットワークの普通充電器は1分1.2円となっています。
BMW ChargeNow
BMWが提供する会員制のサービスChargeNowは、加入するとBMW販売店とNCSネットワークの充電器が利用できます。
ChargeNowには、急速充電器と普通充電器両方が使えるプランと、普通充電器のみが使えるプランの2つがあります。共に対象モデルの新車を購入すれば、1年目は全て無料で利用できます。
2年目以降に関しては、急速及び普通充電向けプランは、月会費が5,000円で、普通充電器が無料、急速充電器が1分15円で利用できます。普通充電向けプランは、月会費の2,500円さえ払えば、普通充電器が無料で利用できます。
Volkswagen充電カード
加入すれば、NCSネットワーク充電器が使えるVolkswagen充電カード。
こちらには、ベーシックプランとは別に、業界初のお得なプレミアムプランがあります。
- ベーシックプラン(普通充電器用)
このプランの対象になる車は、e-Golf, Golf GTE, Passat GTE, Passat GTE Variant。月会費は1,400円で普通充電器が1分2.5円で利用できます。 こちらは、法人の申し込みも可能です。
- ベーシックプラン(普通・急速充電器用)
こちらの対象モデルはe-Golfのみ。月会費3,200円で普通充電器が1分2.5円、急速充電器が1分15円で利用できます。こちらも法人の申し込みが可能です。
- プレミアムプラン(普通・急速充電器用)
そしてこちらが業界初のプラン。月会費5,200円を払えば、なんと普通充電器も、急速充電器も無料で使う事が出来ちゃうんです!ただし対象モデルはe-Golfのみとなっています。また、法人の申し込みはできません。
上記3つのプラン、共にカード発行手数料は無料です。
テスラチャージングカード
こちらは、テスラ専用の充電設備と、NCSネットワークの充電設備が利用できる充電認証カード。
都度充電料金はNCSカードと同じで、急速充電1分15円、普通充電1分2,5円ですが、月会費は、急速充電器専用がNCSカード3,800円に対し、テスラチャージングカードは2,778円。急速普通併用はNCSカード4,200円に対し、テスラチャージングカードは3,010円と安く設定されています。
また登録費用もNCSカード1,400円なのに対し、テスラチャージングカードは無料となっています。
おでかけCard(NCSネットワーク機能付き)
こちらは、旅行会社のJTBが発行している充電認証カードです。このカードには他のカードにない特徴が。なんと、サイモンズのポイントを貯めることが出来るんです!もちろん貯まったポイントは、サイモンズカード加盟店での買い物や寄付に使えます。
充電サービスは、NCSネットワーク機能付きなので、全国のチャージスルゾウ君のいるスタンドで利用ができます。料金体系は2種類。
- お出かけCardレギュラー
普通充電器のみ使えるこちらのプランは、月会費2.500円で、使い放題!発行手数料は1,000円(初回のみ)です。
会員でない方は、1時間当たり480円で利用できますが、月に5時間以上普通充電される方は、こちらのプランに入った方がお得ですね。
- お出かけCardプレミア
月会費5,000円で、普通充電器は無料。急速充電器は1分15円で利用できます。こちらも発行手数料1,000円(初回のみ)です。
ファブスコ Ene-shop
太陽光発電システムなどを手掛けている会社ファブスコ。この会社が独自で展開している充電認証カードがEne-syopです。
こちら、入会金1,500円と共に必要なのが、月会費ではなく年会費。なんと年会費4,800円で、急速充電スタンドが1分20円(1回の充電は最長30分)で利用できます。月に数回程度しか充電スタンドを使わないという方にはお得な料金設定です。
なお、会員でない方は1分30円かかります。ただし、利用できるのは、Ene-syopのロゴが入ったステッカーの貼ってある充電スタンドのみです。
エネゲート エコQ電カード
関西電力グループのエネゲートが発行しているエコQ電カード。登録料や月会費は無料です。
利用料金は設置者が設定しているので、スタンドによってまちまちですが、割高感は否めません。
ただ月会費等がないので、たまに充電スタンドを利用される方は利用し易いのかもしれませんね。
会員登録や充電器の利用時はスマホを使います。スマホをお持ちでない方は、2,000円でエコQ電カードを発行してもらうことも出来ます。
充電器認証カードの種類まとめ
いかがでしたでしょうか?様々な種類の充電認証カードがありましたが、基本的には自分の愛車のメーカーが発行しているカードを使うのがいいような感じですが、充電スタンドの使用頻度によっては、自動車メーカー以外のカードを使う方がおトクになる事もありそうです。
どのメーカーの電気自動車にしようか迷っている方は、充電器認証カードのおトクさで選んでみるのも面白いかもしれませんね。
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